2010年11月6日
最終「はまかぜ」を追え!!

 

 2010年11月6日。この日は国鉄を代表する車両がまた姿を消す日である。その車両とは……,キハ181系

 1968年秋に登場して以来今年で42年という長い期間にわたって,本州や四国の山岳路線を走り続けてきた。そのキハ181系が今,老朽化により引退の時を迎える。今回は,その名車両の最後の姿を追うべく,大阪に赴いた。

(本ページに掲載されている写真は,ケータイあるいはYouTubeにうpしたもののキャプチャー画像によるものです。)

 午前6時半に起床。久々の6時台起きの後,朝飯にして8時16分の電車に乗るべく出発。石山で新快速に乗り換えて,一気に大阪までぶっ飛ばす。最終1号は大阪駅で撮ることを考えていたが,いざ到着すると大阪駅4番乗り場にそこそこの人だかりが出来ていた。ので,最終1号を尼崎で撮ることに決定。そのまま尼崎まで乗り過ごす。

 なお,この日は豊岡に住んでいる鉄道仲間のI君が最終2号で大阪まで来るということを事前にメールで知らせてもらったので,最終2号は大阪駅で撮ることに。

 9時30分頃に尼崎に到着。

 既にビデオカメラを構えた同業者たちが何人か陣取っていて,その後ろで警備員がトランシーバーで現場状況の連絡を取り合っていた。

 9時41分,猛然と突っ走る最終1DをGET!

 最終1号の後,普通列車で大阪に戻り,撮影の用意をする事に。大阪駅は新駅ビル公開に先立って新設通路が利用可能になっていた。I君からは「播但線の沿線もとんでもない人だかりがおったw」との連絡が入る。

 9,10番乗り場には当然のごとく人出が多かった。

 見慣れたこの案内表示を見て,「181が来る!」と思えるのもこの日が最後であると,改めて感じさせられた。

 従来からの撮り鉄のみならず,親子連れも入り混じっていたのがことに印象的。

 10時26分,最終上り2Dが到着。

 この日は普段スカスカのはずのグリーン車もすし詰め状態だったという。

 大阪方の先頭車はキハ181-21。

 京キト所属の,数少ない若番の中の1両であった。ちなみに反対側は22であった。

 昔懐かしい自由席のサボ。

 味のあるサボを使用した列車が,また一つ消えてしまうのかと思うと……。

 停車中の2Dの撮影中に友人I君と奇跡の再会を果たす。I君は朝っぱらから指定席に乗車して来たのだった。

 10時30分頃,最終2Dの編成は次の最終3Dの運用に備えるべく宮原客車区に回送されていった。

  再会を喜び合っているのもつかの間,静けさの戻った11,10番乗り場にまたもや人だかりが。今度は何と……。

 SL「北びわこ」号の回送列車である。

 牽引機は下関機関区のEF65-1135であった。さながら「ムーンライト高知・松山」を思わせるような編成であった。

 スハフ12をはじめとする12系5両編成の全貌。

 思わずI君に「カマがDD51で,後ろに14系15型寝台車があったらな〜。」と口走る。何のことかお分かりいただけるだろうかw

 SL「北びわこ」号回送が出発した後,11番乗り場には485系特急「雷鳥」87号が入線してきた。

 こちらも今日の最終「はまかぜ」に負けないぐらいの注目度で,多くのファンたちが撮影になだれ込んだ。

 駅員や警備員の「フラッシュ撮影はご遠慮下さい!」の声に一層力が入る。

 合間に撮った大阪環状線の103系。

 もはやここも201系が勢力範囲を広め,残った103系も体質保全工事が施された,なんとも味気ない車両たちばかりが目に付く。

 昼12時過ぎ,次なる獲物,最終3Dの編成が4番乗り場に入線。またもや撮り鉄が全員集合!の状態に。I君は「最終日やねんからせめて浜坂まで延長してほしかったわ〜。」「何で香住止まりやね〜ん!」と終始残念がっていた。

 

↑定時12時5分,最終3D「はまかぜ」3号,出発進行!!

 最終3Dが旅立って,4番乗り場は少しは落ち着きを取り戻したかに見えた。しかし……, 

 今度はEF65の1134号機が3番乗り場に姿を見せた。

 意表を突かれた撮り鉄たちは,すかさず神戸方面のホーム端へ一気に押し寄せる。

 こちらも先の1135号機同様,下関に所属しているカマである。

 1134号機撮影後,駅のカレー屋で昼飯を食べる。ここで思い出したのが,3号と4号の間の約5時間の暇つぶしの方法である。そこで思いついたのが,大阪駅前第3ビルの地下にある鉄道グッズ専門店「交趣ギャラリー」に行くことを提案。食べ終わってから一緒に行くことに。

 「交趣ギャラリー」大阪店に着くや否や,I君は品数の多さに圧倒されっぱなしw。地元豊岡の関連商品(山陰本線のサボなど)のみならず,実は阪急も大好きだそうで,ラガールカードにはすっかりとりこになっていた。オレンジカードのコレクションファイルも2人で物色したが,I君は特急「あさしお」や餘部鉄橋などの図柄を見た瞬間テンションが上がりっぱなしの様子。

 お次は交通科学博物館行きを決行。I君にとっては久々の訪問だというので,一緒に行くことにした。運良く途中の西九条駅で103系の混結編成に乗れたため「オレらついてるなw」と思った。自分のHPの小説の話を振ったら驚くほど乗ってくれてすごく楽しかった。

午後3時半頃(?),交通科学博物館に到着(写真はヘッドマーク展より)。

↑館内のフラップボード(通称パタパタ)の体験コーナー。ふざけ過ぎたか(笑)。

ちなみにI君は「まつかぜ号,(多分午前)3時21分,青森行き(大爆笑)」とかやってた。

 午後4時半頃,最終4Dを撮影のため,大阪駅にとんぼ返り。行ってみたらやはり撮り鉄が群がっていた。

 キハ181系と485系。

 国鉄型同士の並びも,この日が見おさめである。

 ファンサービスなのか,回送になるはずなのに出てきてしまった「城崎温泉」の方向幕。

 これも今日限りで見られなくなるだろう。

 最終4D編成は,いよいよこの後に迫る最後の5号の運用につくべく,回送されていく。

 この時点で10番乗り場のボルテージが最高の域に達しようとしていた。

 最終4Dの後打ち。

 しかもこの後183系800番台の「文殊」,そして寝台特急「日本海」という修羅が控えていた……。

  4D回送を撮り終え,I君と次なる獲物,最終5Dをとらえるべく,塚本駅に移動。ここで「日本海」の回送を撮ることに成功する。

 午後6時過ぎ,闇に包まれた淀川の鉄橋。

 その彼方から,最終5Dは勢いよく姿を現し,一路鳥取へと駆けて行った。

 最終5Dを撮り終え,ここでI君と分かれ,晩飯に。時間つぶしに駅前の本屋へ行ったり,ホビーランドぽちで物色する。

 夜7時30分頃,かねてより最終6Dの撮影場所に決めていた淀川の河川敷に到着。最終6Dが来るまで時間が余り過ぎてしまい,途方に暮れる。

 そしてその時はやって来た……。

 5分ほどの遅れをもって,最終「はまかぜ」6号が姿を現す。

 名車キハ181系,その最後の姿であった……。

  最終6号を見送り,名残惜しい気持ちになって帰路につく。しかしこれから485系「雷鳥」「かもしか」や183系800番台の「北近畿」や「文殊」など,多くの国鉄型が最期を迎える日が来る。それらの姿も今のうちに記録しておきたい。乗る方は特に急がれたし……。

 

今までありがとう,キハ181系……。

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